こんにちは。
心理カウンセラー 関 香澄です。
こちらをご覧くださり、ありがとうございます。
突然ですが、あなたは自分の「本当の気持ち」を最後に言葉にしたのはいつでしょうか?
「自分はアダルトチルドレン(AC)かもしれない」
そう気づいて、生きづらさの原因が幼少期にあると、頭では理解できている人も多いかもしれません。
それなのに、日常の中で理不尽な仕事に笑顔で応じてしまったり、他人の機嫌に振り回されたりするたび、「あんなに努力して来たのにまた同じことを繰り返している」「なぜ、いまだにこんなに心がモヤモヤして、イライラしてしまうんだろう」
と、コントロールできない感情に置いてけぼりにされていませんか?
原因を知っても、過去の傷が癒しきれていないと、今のあなたはまだそこから抜けだせず、苦しい思いをしているかもしれません。「わかっているのに、心が追いつかない」その状態こそが、本当に辛いですよね。
まさに私もその中の一人でした。
当たり前の日常は我慢の上に成り立っていたと今なら気づくことはできますが、子どもの私には気づくことすらできませんでした。子どもの頃は、そうやって自分を抑えることでしか生き抜けなかった現実。
今日は、そんな私自身の辛い経験も
含めて、心の中にずっと残っていた
「幼少期の未消化だったお話」を、
させていただきたいと思います。
大人のあなたはもう、過去のトラウマに縛られ続ける必要はありません。
この記事では、頭の理解から一歩進んで、今もあなたを苦しめる「未消化の感情」をそっと癒やし、本当の意味で「あの頃の良い子」を卒業するためのアプローチをお届けします。
1. 心の中の「未消化の感情」の正体
たとえば日常の中で、こんな瞬間に強いイライラやモヤモヤを抱くことはありませんか?
職場や身近な人に対して、
「本当はそこ、違うんじゃないのかな?」と疑問に思うことがある。
けれど、こちらの意図が伝わらず、
いくら説明しても「否定された」と捉えられてしまう。
理解しようとしてくれるどころか、
逆上して怒りに変えてしまう相手を前にしたとき。
「あぁ、ここまで話をしても無駄なんだな……」
そうやって諦めるしかない瞬間、胸の奥から激しいイライラや、言葉にできないモヤモヤが湧き上がってくる。そんな経験を持つ方もいると思います。
この「話し合えない相手へのイライラ」の正体こそが、実はあなたの心に眠る【未消化の感情】です。
幼い頃のあなたは、周囲の大人たちに対して、「それは違うんじゃない?」「本当は私はこう思っているのに」と、自分の意見や違和感を伝えたとき、同じように否定されたり、感情的に怒鳴られたり、あるいは無視されたりしたことはありませんでしたか?
当時のあなたは、圧倒的な力を持つ大人を前に、「話しても無駄なんだ」と自分の言葉を飲み込み、諦めるしかなかったのではないかと思います。
そのときに感じた「理不尽さ」「悲しみ」「悔しさ」といった激しい感情が、消化されないまま心の一番奥に閉じ込められてしまったのです。
大人になった今、目の前の「話し合えない人」と直面したとき、あなたの脳は当時の記憶を呼び覚まします。
すると、目の前の出来事に対するイライラだけでなく、幼少期から引き出しに閉じ込められていた「話しても無駄だったあの頃の悔しさ」が一度に溢れ出てしまうのです。
だから、あなたのイライラがこんなにも強くて苦しいのは当然のこと。
相手に対する怒りだけでなく、ずっと味方がいなくて孤独だった「あの頃のあなたの叫び」が、今のイライラと合流して何倍にも膨れ上がっているからなのです。
でも、その湧き上がってくる感情は、決しておかしいことなどではありません。
私自身も今でも過去の嫌な出来事を思い出すと、胸がもやっとしてイラっとした気持ちになることがあります。
2. もう自分を責めなくていい。「できない自分」も卒業への過程
「相手を変えることはできません。」
「自分の感情に巻き込まれないようにしましょう」
頭ではそう分かっているのに、いざその場になるとどうしてもイライラしてしまう。そして後から、「また感情をコントロールできなかった」「頑張ったのに、全然成長できていない」と、自分を責めてしまうことはありませんか?
あなたは決して悪くないのでどうか自分を責めないであげてください。
「わかっているのに、できない」
この状態こそが、実はあなたが今、まさにACからの卒業に向かって進んでいる大切な「プロセス(過程)」そのものだからです。
これまで何十年もの間、あなたは自分を守るために「話しても無駄だ」と感情を押し殺すクセをつけてきました。
それは、あなたの心が生き延びるために必死に作った頑丈な盾です。
その長年のクセが、知識を一つ入れたからといって、明日からすぐに変わる訳ではありません。私自身も長きに渡り苦しんできました。
自転車だって、人が乗っていると簡単に乗れるような気がしても実際に乗ったら何度も転んでは起き上がりと繰り返し時間がかかりますよね。誰だって最初から乗れる人などいません。
「だから、すぐにできなくても自分を責めなくてくださいね。」
「あぁ、またあの頃の『話しても無駄だった悔しさ』涙して暴れちゃうくらい、私は今、目の前の人に傷つけられたんだな」
と、自分の味方になってあげることです。
すぐに上手にできなくて当たり前。
できない自分を責めないこと。
それこそが、あの頃の良い子から卒業するための、一番大きな一歩になります。

3. 今日からできる、過去の傷をそっと癒やす小さな一歩
では、心の中の「未消化の感情」を癒やし、少しずつ自己肯定感を高めていくために、今日から日常でできる簡単な習慣を2つご紹介します。
ただ、自分の心への「意識」を少しだけ変えてあげるワークです。
① モヤッとした瞬間に「主語を自分に戻す」
話し合えない相手に遭遇して「なんであの人はあんなに否定的なの?」とイライラしたとき、私たちの意識は100%「相手」に向いています。これを「自分」に戻してあげましょう。
心の中で、あるいは小さく声に出して、こう言ってみてください。
「私は今、話をさえぎられてすごく悲しかったんだね」
「私は、あの態度にすごくイライラしていたんだね」
相手がどうであるかは一度脇に置いて、「私はこう感じている」と、自分の感情に真っ先にあなたが気づいてあげる。
これだけで、心の中の小さなあなたは「あ、私の味方をしてくれた」と安心し、自己肯定感の土台が少しずつ育まれていきます。
② 1日の終わりに「できたこと」を3つだけ数える
ACの卒業を阻む一番の敵は、「今日もまたイライラしちゃった」という減点方式の反省会です。
今日からは、どんなに小さなことでもいいので、自分に加点してあげる癖をつけましょう。
・「今日も仕事に行って、本当によく頑張った」
・「イライラしたけど、途中で『あ、私今怒ってるな』と気づけた」
・「あったかいお風呂に入って、自分を労ってあげられた」
「良い子」でいなくても、何かが完璧にできなくても、生きているだけであなたの価値は変わりません。
夜寝る前に、今日も一生懸命生きた自分を「お疲れ様、ありがとう」と労うことから始めてみてください。
おわりに
「あの頃の良い子」を卒業するというのは、誰に対しても怒らない完璧な人になることではありません。
「話しても無駄だ」と諦めていた過去の私を抱きしめ、これからは自分の感情の一番の味方になってあげるということです。
もう、誰かの顔色を伺う良い子でいなくていいのです。
今日から、あなただけの自由な人生を、一歩ずつ歩き出していきましょう。
この記事が、あなたの心が少しでも軽くなるきっかけになれば嬉しいです。
